絶対恐怖 Booth ブース（2005）

『ほんとにあった! 呪いのビデオ』でおなじみの中村義洋の初期監督作。Jホラーブームも一段落した2005年に公開され、数多あるJホラーとはひと味違う内容になっている。
導入部こそJホラー的ではあるけれど、サイコスリラーと心霊ホラーを行ったり来たりしていて、最後の最後まで展開が読めない脚本、演出がとにかく秀逸。
ラジオ局のブースを舞台にしたワンシチュエーションで特殊効果もほとんど使われていないけれど、かといってチープというわけでも無く、俳優陣の演技や回想シーンの作り込みなど、丁寧に作られていて、当時はお金があったんだなあとヘンに感心してしまった（既製曲もバンバン使用されているし）。
そして、幽霊好きとしてはクライマックスシーンは是非観て欲しい。