ふたりぼっち(2005)
『ソドムの市』(高橋洋監督)で助監督を務めていた、安里麻里監督によるBS-iドラマ「怪談新耳袋」の一編。低くうなるノイズと日本の家屋の暗さを効果的に使った、心霊実話のお手本のような作品。ショッカーになりそうなシーンも、あたかも現実に当たり前にあることのように演出されていてぞくぞくする。黒川芽以演じる霊能力があるヒロインの諦観ぶりも良い。
ここでの幽霊は真っ黒(焼身自殺をしたという設定なので)で目だけが光っている。立っているだけで動きもしないし言葉も発しない。
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片隅/4444444444(1997)
それぞれのちに『呪怨』の1パーツとなる、3分の掌編。「片隅」で伽椰子が初登場しているのだけれど、ここでは霊というよりどう猛なゾンビという感じで、かみついて殺している(ように思わせている。実際のシーンは無し)。餌食になって一度死んだ人間が伽椰子化するのもゾンビ的。
ハリウッド版『THE JUON』のセルDVDにも収録されてます。
- 出版社/メーカー: 大映
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THE JUON -呪怨- ディレクターズ・カットコレクターズ・エディション [DVD]
- 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
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庭(2004)
ホラーマスター高橋洋による、数少ない監督作のうちのひとつ。BS-iドラマ「怪談新耳袋」の一編。5分という掌編ながら、モノローグ、ナレーションをほとんど使わず、淡々とした台詞と怪異のたたみかけだけで禍々しい空気を濃くしていく手法はさすが。何も起こらないシーンも怖い。内容はかつて、殺した人間を飼っていた猛獣のエサにしていた家に越してきてしまった主婦の話で、『インフェルノ・蹂躙』(1997・高橋洋脚本)、愛犬家連続殺人事件を連想させる。
幽霊は怪異のクライマックスで登場。全貌は現さず、かがんだときに視界の端に白い足が見えるだけで、視線をあげると何もいない。この手法は『霊のうごめく家』(1991・鶴田法男監督)でも使われていた。
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